狭隘下での圧入オープンケーソンによる高速道路基礎の建設: 阪神高速道路松原JCT下部工

摘要

松原ジャンクション(北西渡り線)(以下，松原JCT)は阪神高速14号松原線と近畿自動車道を接続する渡り線であり，14号松原線から近畿自動車道北行きに接続するHランプと，近畿自動車道から14号松原線西行きに接続するGランプから成る。いずれも平成26年度末に無事に工事が完了し，開通した。松原JCT(北西渡り線)は"阪神高速大和川線"と併せて整備することにより，「大阪都市再生環状道路」の一部を形成し,京都•大阪北東部〜大阪南部•臨海地域間の交通を大和川線へ分散させるとともに，12号守口線•13号東大阪線の分担交通量を軽減させる。本工事では，供用中の高速道路に挟まれた狭隘な施工ヤードで周辺へ影響を軽減して基礎を構築するため，圧入オープンケーソン(ハイアツク圧入ケーソン)を適用した。本稿ではハイアック圧入ケーソンの施工事例について紹介する。