アーバンリング工法による大口径・大深度立坑の施工事例

摘要

名古屋巿は，第2次緊急雨水整備計画に基づき，中村区中部流域の浸水対策を目的とした，中村中部雨水幹線下水道築造工事の建設を進めている。この工事は，名古屋駅西側に広がる閑静な住宅地に位置した公園内に立坑を3ヵ所(R1到達立坑，R2発進立坑，R3到達立坑)設置し，立坑間を仕上り内径Φ3,750mm，総延長約2.5kmのトンネルを泥土圧シールド工法にて建設するものである。本稿では，鋼製圧入ケーソン工法であるアーバンリング工法にて構築した2つの立坑について述べる。