ビーム溶接

摘要

世界的な不況を起因とする設備投資の低調により，光産業は低迷し，溶接関連のレーザ加工市場は2008年3746億円，2009年2389億円（前年比35．7％減）と大きく減少した．その一方で2010年は中国向けの輸出の好調，環境関連製品への設備投資の継続に加え，半導体業界や液晶業界の設備投資への期待などにより2829億円（前年比18．4％増）と大幅なプラス成長が予測されている1）．レーザ溶接においては，これまでCO_2レーザとYAGレーザが中心であったが，高出力でビーム品質を向上させたディスクレーザやファイバレーザ，中厚板溶接に適用可能なレーザ・アークのハイブリッド溶接などが台頭し，適用可能なレーザ種類の多様化が進んだ．