精密鋳造技術•超薄肉鋳造技術を基盤にグローバルネットワーク「TSUKUBA NE XT」でさらなる技術力•顧客満足度で飛躍し続ける筑波ダイカスト工業

摘要

1951年板橋で創業を開始した筑波ダイカスト工業は、「顧客の多様なニーズにお応えす る•お客様との信頼関係を第一とする」との創業者の心を大切にしながら多様な顧客の 満足度を追及し、アルミ•マグネ•亜鉛の多くの異種材を取り扱う国内でも稀有な鋳造 会社へと成長した。さらに1983年に岩手県遠野にマグネ工場を立ち上げ、チェーンソー· 刈払機、1986年携帯電話機筐体を生産、パソコンではノートPC筐体の薄肉化技術開発 により0.65 mmの薄肉化を達成した。その超薄肉鋳造技術は1998年世界に先駆けて日本 で出現したノー トパソコン東芝Dynabookの筐体（A4サイズで1.0 mm、 B5サイズで0.8 mm)の生産に貢献し、その後の日本国内におけるノートパソコンの超薄肉•軽量化の鋳 造技術の歴史は、そのまま筑波ダイカスト工業の歴史となっている。2000年にはMg携 帯電話機筐体月産200万台体制を確立し、筑波ダイカストは、携帯電話筐体、ノート型 パソコン筐体、ビデ才力メラ筐体分野でのマグネでトップ企業へと成長した。2014年、 革新的超薄肉鋳造技術と超薄肉樹脂成形技術を融合させた「ハイブリッド成形」の開発 で、パソコン籠体分野での新たな世界を開拓し、日本鋳造工学会Castings of the Year 賞を受賞した。この背景には、筑波ダイカスト工業の鋳造者が全員ダイカスト技能検定 の合格者で構成されており、会社の未来を託し、ダイカスト業界全体を担う人物へと成 長してほしいとの人材教育がある。現在、世界中の顧客の多様なニーズにお応えするため、筑波ダイカストは、「TSUKUB A NEXT」を掲げ、創業の心である顧客との信頼関係を徹底させながら、精密錶造技術· 超薄肉錶造技術を基盤にグローバルネットワークでさらなる技術力•顧客満足度で飛躍 し続けている。今後、新たな飛躍を目指すため、増渕茂麿相談役•増渕健ニ会長•綿貫宜司社長の体 制で「TSUKUBA NEXT」がスタートした。このスタートにあたり筑波ダイカスト工業 を訪問し、インタビューをおこなった。