世界一の中国市場で苦境が続く太陽光パネルメーカー太陽電池の覇権は中国からインドへ？

摘要

中国は、2014年の太陽光発電設備の導入量が1000万kWを超え、固定価格買い取り制度(FIT)に支えられた日本を抑えて導入量世界一になった。今年に入って導入の勢いはさらに増している上、中国政府の追加支援策もあって、昨年の倍を上回るペースで導入が続いていると見られている。今年も世界一になるのは間違いないようだ。中国市場が好調にもかかわらず、中国の太陽電池メーカーは不調だ。大きな供給過剰の状況は脱したものの、不当廉売と地方政府の補助金を理由にした米政府による中国製、台湾製太陽電池への課税に加え、欧州向けについても、中国政府と欧州委員会間で合意された太陽光パネル輸出の自主規制があり、海外向け販売が低迷している。