地盤固化工法を用いた既設水管橋基礎杭の耐震補強事例

摘要

東京都水道局の「綾瀬川水管橋」は，綾瀬川を横断するφ2,200mmの重要な配水管であり早急な耐震が 必要であった。水管橋下部構造の耐震補強については，近接する構造物（首都高速橋脚基礎，河川護岸等）等の制 約条件から，従来工法である増し杭工法の補強が困難な状況にあった。そのため，地盤固化工法を用いた新しい 杭基礎耐震補強工法であるCPR工法と増し杭工法との併用により耐震補強を実施した。極めて制約された施工条 件の中で，適切な施工管理を行うことにより，初期の目的を達成する杭基礎の耐震を無事施工することができた。