フライアッシュを細骨材補充混和材として用いたコンクリートの強度および遮塩性:　大型ブロックによる5年間屋外曝露試騳統果

摘要

フライアッシュ（以下「FA」）を細骨材補充混和材として使用したコンクリート（以下「FA外割コンク リート」）は，初期材齢強度の確保など，コンクリートの性能向上等に繋がることが期待できる一方で，FAをセ メント代替材として使用したコンクリート（以下「FA内割コンクリート」）と比較して，実施工規模で性能を評 価した事例が少ない。このため，実プラントでFA外割コンクリートを製造後，実施工を想定してポンプ圧送で 打設した大型ブロック（1.5m × 1.0m × 0.5m）を，環境条件の厳しい屋外の沿岸部干満帯で5年間屋外曝露し，強 度や遮塩性の経時変化に関する試験を行った。 試験の結果，FA外割コンクリートは，普通コンクリートと同等の材齢28日圧縮強度を確保，長期強度の増加 ならびに高い遮塩性（塩化物イオン浸透抑制効果）を有することが確認できた。