編集委員が選hだ気になる論文第13回特高受変電設備のリニユーァノレ事例

摘要

本事例の施設は，名古屋駅に近接する店舗，ホテル，事務所の複合ビルである。竣工後，30年以上経過していたため受変電設備の更新が必要となり，当社にこの工事の依頼があった。計画に際しては，店舗とホテルが同時に営業されているために停電時間(停電回数と時間)に制限があった。また，当該施設は，電力供給方式に33kV/420Vのスポットネットワークが採用されていた。しかし，既設と同様の受変電設備への更新は，機器を新設して切り替えるスペースがないうえに，24時間以上の部分停電と全館停電が制限時間以上に発生することから，困難な状況であった。