広島エリアへ導入した新保安システム(D-TAS)

摘要

当社は2005(平成17)年の福知山線列車事故を契機に『安全性向上計画』『安全基本計画』『安全考動計画2017』を経て2018(平成30)年度より『JR西日本グループ鉄道安全考動計画2022』を策定し，安全を維持する鉄道システムの充実に向けて取り組hでいる。広島エリアでは車上データベース(以下『車上DB』という。)を用いた新しい保安装置であるD-TAS(Database oriented Train Administration System：データベースを用いた列車管理システム)を2018(平成30)年に山陽本線西広島～岩国駅間(35.9km)へ導入し，以降整備拡大を進めている。本稿ではD-TASの機能と山陽本線白巿～西広島駅間(46.3km)へのD-TAS整備拡大についてご紹介する。