女性の年齢層ごとの評価構造の差異に関する検討：鉄道駅における理想的な女性トイレ空間に関する研究（その2）

摘要

近年、首都圏では鉄道駅に商業施設や文化施設が併設されるなど多機能化が進展しており、鉄道駅の利用目的も多様化している。また、女性の社会進出に伴い、労働人口の総数に対する女性の割合は増えており1)、女性が公共交通機関の利用する状況も多くなっている。国土交通省の鉄道駅のトイレの利用方法に関する調査によれば2)、性別によってトイレの利用方法は異なり、男性よりも女性の方が様々な目的でトイレを利用していることが報告されている。このような背景のもと、本研究では鉄道駅の女性トイレに対する利用者ニーズを捉えることを目的に、評価グリッド法によるインタビュー調査を実施した。