神戸市高取山からの都市眺望景観把握時における視覚行動特性に関する実験的検討眺望景観把握時における認知特性に関する研究　その１

摘要

近年，神戸市都市景観条例制定後神戸市では神戸市らしい眺望景観の保全が進められている。しかしながら実空間における眺望景観把握時の人間の認知特性に関する基礎的資料の蓄積は十分ではない。一方，視覚行動の把握に関する研究1) は多方面で行われているが，視線計測と脳波計測を同時に行う研究は非常に少ない。よって本研究では神戸らしい眺望景観10 選に選ばれた高取神社からの眺望景観を対象に，実空間での視線脳波計測実験およびヒアリング調査を実施し，本報では視線計測データをもとに物理的な可視領域と視線計測結果の記述方法について検討することを目的とする。