立山カルデラ砂防施設の現地視察レポート（富山県立山町)

摘要

毎年全国各地で開催している建設技術講習会（全建本部主催）について、現場視察に特化した内容の講習会を開催してほしいとの会員の声を受けて、次年度の開催計画に反映するべく、急流河川として有名な常願寺川の水源である「立山カルデラ」（富山県立山町）を現地視察しました。立山アルペンルート（弥陀ケ原台地）の南側に知られざるもうーつの立山ともいうべき「立山カルデラ」があります。立山カルデラは、東西約6.5km、南北約4.5km、標高差500〜l,700mもある巨大なくぼ地です。立山火山に食い込んだ谷が激しい侵食作用によって拡大してできた侵食カルデラといわれています。「カルデラ」はポルトガル語で鍋という意味で、ちょうど深い大鍋のようになつていることが下の写真からもわかると思います。