(喫)茶室

摘要

世界初の大規模ケーソンの2函同時施工を行っている「千住関屋ポンプ所建設工事」の現場を取材した。ご対応いただいたのは工事事務所の小山一朗工事長。大深度地下を利用した大規模ポンプ施設を特殊なケーソン工事で施工しており、メディアの注目度も高い。一方、現場は古くからの住宅街に近接しており、小山さんが工事を進める上で最も気を配っているのは「地域住民との信頼開係の構築」だ。「住民の安全確保や景観保全のため、地元協議会と作業時間や工事開係車両の1日の通行台数、ルートなどさまざまな約束をし、それを守りながら施工しています。生コン車が通行する日は、交通誘導員の配置、注意旗の設置はもとより、『規定エリア内の走行速度15km/h』を徹底させるため、スピードガンで全車両のスピードを計測しています」という徹底ぶり。住民を招いたイベントやPR活動も積極的だ。こうした地道な取り組みにより住民と良好な関係を保つことができているという。