アーバンデザインセンターによる公民学連携のまちづくリ: 千葉県柏市柏の葉地域の取り組み

摘要

今日まちづくりが直面する課題は，中心市街地の衰退，高齢化と人口減少，地球環境への負荷など因果関係が複雑になっている。これらを解決するには，全国一律の建築規制制度や成長拡大を前提とした都市計画事業では限界がある。また，当事者だけの住民参加や計画協議では長期的視野に欠ける傾向がある。既成の枠組みを越えて様々な主体が協力し，都市のあるべき姿を創造的に構想し，地域の状況を踏まえて着実に実行する体制が求められてい卑。こうした中，近年各地で行政と市民が専門家の支援を受けて連携する「新しい公共」と呼べる地域組織が生まれている1）。