社会的共通資本としての「緑の基盤」（グリーン・インフラ）

摘要

2011年3月11日に発生した東日本大震災では，15，676人の方がたが亡くなられ，4832人が依然，行方不明である（2011年8月現在）。明治以降の近代化の中で，日本は，震災，戦災と数々の困難を克服し，発展を遂げてきたが，原発，地震，津波による広域的かつ壊滅的被害は，今後の日本の国土マネジメントのみならず，地球環境の持続的維持に向けて，根源的転換を行っていかなければならないことを示唆している。