大断面シールドによる地下鉄の設計と施工(近鉄難波線複線機械化シースレド工事）

摘要

近鉄難波線は図-1および2に示すよう,国鉄環状線との速絡駅鶴橘の西で分岐して地下に入り，道路下を西へ進んで南大阪の中心地難波に至る，工事区間長3.264km(うち地下部分2.817km)の複線地下鉄道である.駅は上本町.日本橋•難波の3地下駅で，難波線はこれらの駅において，大阪市地下鉄の南北4路線のすべてと串形に交差，力ュっ速絡して，有機的な都市高速鉄道網を形成し，沿線べッドタウンと都心との直結により，通勤時間の短縮.乗客の利便をはかるとともに，将来，阪神電鉄難波延長線と難波駅で接合して相互乗入れを行ない，大阪都心部を束西に莨ぬく幹線となるものである。