RC覆土式火薬庫の内部爆発に対する覆土の効果

摘要

煙火工場等の火薬類を貯蔵する火薬庫の建設においては，万が一の爆発に際しても周辺への安全を確保nする必要性から保安距離が定められている．保安距離は自由空間中における爆発事象を基準として定めらnれているが，堅固な鉄筋コンクリート造の周囲を覆土した覆土式火薬庫の内部爆発事象は自由空間での爆n発とは異なるはずである．本研究は，爆発実験室で模型火薬庫を用いた爆発実験を行い，構造物の破壊やn爆風圧の大きさに及ぼす覆土の効果について検討を行っている．模型火薬庫試験体は実規模の約1/20の縮n尺とし，C4爆薬を試験体内部で爆発させた．実験では，覆土の厚さおよび爆薬量をパラメータとした．実n験結果に基づいて覆土の有無や厚さが爆風圧に及ぼす効果を考察し，換算距離と最大爆風圧の関係を求め，n現行の保安距離に係る規定との比較を行った．