(一社)廃棄物資源循環学会第30回研究発表会を開催

摘要

(一社)廃棄物資源循環学会は，9月19〜21日まで，仙台市の東北大学川内キャンパスで，第30回研究発表会を開催した。また，同学会の設立から30年を迎えることから，30周年記念式典と祝賀会も行われた。同学会は，1990年に廃棄物学会として設立された。当初は，廃棄物の適正管理やリサイクルの推進を中心に資源が循環する社会を見すえ，様々な研究活動を進めてきた。しかし，各種リサイクル制度が整備され，循環型社会の実現が国の施策の重要な柱となってきたことから，2008年12月に，名称を廃棄物学会から一般社団法人廃棄物資源循環学会に発展的に移行している。その使命は，「物質循環と廃棄物管理に関する学の体系化を進め，学術的立場から社会の先導的役割を担い，循環型社会形成と廃棄物問題の解決に貢献する」とし，「①学術的立場から社会に向けて積極的に情報発信•問題提起•提言を行い，循環型社会の形成と廃棄物問題の解決に貢献します，②社会と密接なコミュニケーションに基づき，市民をはじめ学会内外の多様な主体の参加と，幅広い学術的基盤の上に実学を指向する総合学会として社会に貢献します，③国際的な学術連携の中で，学術的コミュニティ間のパートナーシップを構築し，相互の学問の発展を通して循環型社会の形成と廃棄物問題の解決に貢献します」とうたつている。