焼却施設を核に防災•低炭素を両立

摘要

熊本市とJFEエンジニアリング（株）は，5月から地域総合エネルギー事業を開始することで合意，4月16日に地域エネルギー事業開始記念式を開催し，大西一史市長と大下元代表取締役社長が，契約締結の覚書を交わした。今回の事業は，JFEエンジニアリングが設立した『スマートエナジー熊本（株)』に熊本市が出資するかたちで進められる。最大の特徴は西部清掃工場など，熊本市のごみ焼却施設で発電した電力を効率的に活用し，同市が持つ施設全体のエネルギー最適化と防災力の強化を図るという点である。「地域に新たな価値を創出する廃棄物処理施設整備」が求められる中，大きな注目を集める事業となりそうだ。事業の概要とこれまでの経緯を紹介する。