8Kスーパーハイビジョン用コンパクト圧縮収録再生機

摘要

NHKでは来年2016年に試験放送開始を予定している8K/4Kスーパーハイビジョン(以下、SHV)放送に向け、さまざまな設備を開発している。今回紹介するコンパクト圧縮収録再生機(以下、コンパクト録再機）もSHV番組の制作/送出に欠かせ-ない機器の一つである。NHKでは10年以上前からSHVコンテンツを制作しており、2009年にパナソニック製のP2カードに収録する録再機を開発し、素材収録やコンテンツ制作に使用してきた。この録再機は11Uの筐体であり、P2カードを17枚使用し、SHVコンテンツを収録する。2016年の試験放送に向け、多くのSHVコンテンツを制作機会が増える中、可搬性と運用性を改善すべく、従来の約1/3の大きさとなる小型で軽量な録再機を開発した。本稿では、その機能詳細や運用事例について紹介する。