自然と人の共生を目指す海浜プロムナード～海上遊歩道

摘要

あいたか橋は，現在，福岡市の博多湾において整備が進められている約401haに及ぶ埋立て造成による人工島「アイランドシティ」と対岸の既成市街地をつなぐ，博多港港湾計画の港湾緑地に位置付けられた全長約430mの歩行者·自転車専用橋であり，海上のものとしては国内最 大規模となる．ここで，本橋を報告するにあたり，関連性の高い「アイランドシティ」について紹介する．「アイランドシティ」は，福岡市の中心地である博多地区や天神地区から約10kmの距離に位置し（図－1，2），東アジアのゲートウェイとして全国第1位の国際乗降客数と全国第6位の外貿コンテナ貨物取扱い量を誇る博多港において，最新鋭の国際コンテナターミナルなどの港湾施設の整備を進める「みなとづくりエリア」（計画就業人口約8000人）と，新しい産業等の集績や環境との共生を図り高質な居住環境整備を進める「まちづくりエリア」（計画 居住人口約18000人，就業人口約10000人）から構成されている．