つくばエクスプレス線入出庫線複線化における鋼桁の設計と架設

摘要

つくばエクスプレス線は，東京都千代田区の秋葉原駅と茨城県つくば市のつくば駅間58.3kmを最速45分で結ぶ都市高速鉄道である.本路線は，首都圏北東部地域への交通体系の整備，JR常磐線の混雑緩和，首都圏における住宅供給の促進，沿線地域における産業基盤の整備と業務中核都市の形成を目的として平成17年8月に開業した.本路線は，開業以来の利用者数が順調な伸びを示しており，列車内や駅の混雑度が増加傾向にある.そこで，安定輸送の確保，利便性の高いダイヤ設定，旅客サービスの更なる充実などを図るため，設備増強が行われている.その一環として，現在単線である守谷車両基地からの入出庫線を複線化することで，これらの課題を克服する計画がなされた.なお，鉄道•運輸機構は営業主体である首都圏新都市鉄道(株)より建設工事を受託し，整備を進めている.