ネットワークモデル構築技術開発細胞内制御因子探索のためのネットワークモデル構築

摘要

スマートセルとは、「高度に合理化され人為的に設計された高機能な物質生産能力を有する生体細胞」と定義され、本プロジェクトでは微生物における有用化合物生産効率を向上させることを目標としている。微生物による物質生産を効率化するためには、微生物細胞の有する物質生産メカニズムを理解し、1つの稼働システムとして制御することが必要であり、この複雑な「システム」を理解し活用する上で遺伝子の発現制御ネットワークモデルが有用である。遺伝子間の発現制御ネットワークモデルは、生体細胞内で起こっているプロセスを因果グラフとして表現するため、そのプロセス工程におけるボトルネック探索や効率化に必要な改変操作ポイント探索が可能になる。ネットワークモデル構築は大きく次の2段階で構成される。