環境に優しい中空糸型逆浸透膜の活用

摘要

当社は分離技術の重要性に着目し、1970年代前半に高機能膜の研究開発を開始した。長年培ってきたファイバーテクノロジーと新規なナノテクノロジーを駆使し、中空糸に分離機能を与えた神秘なファイバー、中空糸膜を生み出した。この中空糸膜は血液透析や海水淡水化を支えるキーテクノロジーとして世界中で活躍している。当社は1976年から海水淡水化に用いられている逆浸透膜を製造販売し、1979年には世界で初めて一段法海水淡水化逆浸透膜モジュールの開発に成功している。その後、サウジアラビアに代表される中東地域等で多く用いられており、ここでは、主にこの海水淡水化逆浸透膜モジュールについて紹介する。