外壁工事の施工生産性向上外装下地ユニット工法

摘要

近年増加している物流倉庫などの大規模建物の外装材には，軽量で断熱性·耐火性に優れた金属断熱サンドイッチパネルが増えている。この外壁は仕上材の金属断熱サンドイッチパネルと取付け下地の胴縁材で構成され，胴縁材の部材数が非常に多く，クレーンなどで部材を一つ一つ楊重して取り付ける施工方法では施工効率が悪く，事前に組み立てるュニット化が検討されてきた。また，地組みの精度にも課題があり，下地ュニットを取り付ける際，再度設置位置の調整を行う必要があった。この課題を解決するため，東急建設は大規模建物において外壁を取り付ける下地の胴縁材を，事前に高い精度でュニット化する工法を開発した。本工法では，施工寸法に合わせ制作した水平架台上で胴縁材を地組みすることで，高い精度でのユニット化を実現した。また，揚重回数および下地ュニット取付け工数が低減でき，施工生産性の向上と，組立精度向上による施工品質向上にも寄与する。