「KYOTOGRAPHIE SCÉNOGRAPHIE遠藤克彦展」を見て：展示計画プロセスから建築的態度を読む

摘要

例年よりも早めの桜が咲く京都で，建築家の遠藤克彦氏が展示計画を手掛けた写真展の設計プロセスを辿る展覧会,「KYOTOGRAPHIE SCÉNOGRAPHIE遠藤克彦展」が開催された。「KYOTOGRAPHIE」とは，写真家のルシールレイボーズ氏と照明家の仲西祐介氏が主催する，京都の街を舞台とした写真を媒体とする国際的なフェスティバルである。2020年には京都の出町桝形商店街に「DELTA」という常設スペースを誕生させ，多角的に情報発信を行っている(森田一弥氏設計,今回の展示会場である)。