超高層(60階建)RC造集合住宅における施工計画の合理化: 土工事計画から地上PCa工事施工まで

摘要

JR新宿駅の西約1.2kmに位置する地上60階建の超高層鉄筋コンクリート造集合住宅が2017年10月に竣工した（写❶，図1,2)。新築ェ期（図3)のみでも，4年弱を要する大型工事である。新築工期が4年弱あるものの，60層の地上工事では約2年の工期を必要とすることから，地下工事におけるェ期の遅延は許されない状況にあった。そのような中，着工前より，山留め計画，掘削工事計画について最適な計画とするべく多くの検討を重ねた。また，超高層，特に60層のRC造建物を施工するにあたっては，1層当たりの躯体施工を如何に効率よく進めるかが重要となる。そのため，柱や梁をはじめ，柱梁接合部，床，階段のほとんどの躯体をプレキャスト（PCa)化し，かつ3台のタワークレーンを効率よく稼動させることで，1層当たり4日での施工を実現した。