人都市中央駅: 東京駅

摘要

東京駅は、日本の近代化を牽引する鉄道網の中央駅として、さらに皇居に正対する天皇の駅として、1914(大正3)年開業した。江戸城外堀の内側に沿った場所に建設され、丸の内側は江戸時代の大名屋敷跡の野原(三菱ケ原)であったのにたいし、八重洲側は江戸時代からの繁華街であった日本橋、京橋、銀座地区に連なつていた。その後、日本の近代化、都市化、高度経済成長などと相まつて乗リ入れ路線の拡充など中央駅として機能増強が図られ、また、丸の内側をはじめ駅周辺エリアが日本蛏済を支えるビジネスセンターとして発展を続けるなか、東京駅も駅機能の多様化を進めてきている。現在は6方面の新幹線をはじめー日約4,200本の列車が乗り入れし、一日約200万人が乗降(乗リ換えを含む。JRのみ)する大規模ターミナル駅として、日本経済の発展を支える鉄道輸送の拠点機能を高めるとともに、駅周辺のますます高度集積化する都市機能を支えている。さらに、21世紀に入リ、加速する丸の内側、八重洲側側のまちづくりと一体となって、丸の内駅舎、八重洲駅舍や各駅前広場、行幸通りなどが再整備され、駅機能もさらに高度化·複合化が図られるなど、今後の100年を見据え、国際都市柬京の玄関口に相応しい交通結節性、都市機能に加え都市景觀を具備した中央駅として役割を果たし続けることが期待されている。