平田晃久建築股計事務所

摘要

台北市に建つ地上12階建ての集合住宅である。台湾の人々は高温多湿な気候とうまくつき合う様々な中間領域を、生活の中で工夫してきた。今でも台北の街の随所で、ほんのわずかな道端や、ちょっとした屋根がかりのスペースを魅力的に使いこなす光景に出合うことができる。そんな、きわめて東ァジァ的な都市にふさわしい、しかし同時に21世紀的な新しざをもった集合住宅を提案することを意図した。そこで我々は基準階平面のタワーではなく 、斜線制限をかわしながらセットバックする形状を選択し、すべての住戸が大きなテラスをもてるようにした。テラスは屋根や樹木で覆われ、建物表面に立体的で快適な中間領域ができる。