Perspective Drawing for the Competition of the Osaka Municipal Art Museum; Miscellaneous Thoughts about the Competition held in the 1910s and early 30s in Japan

摘要

平林金吾（1895-1981)は、渡辺仁や前田健二郎らと並び、戦前の建築界の「コンペ男」と して知られた建築家で、建築会館（第1回、岡本馨と共同）、大阪府庁舎•府会議事堂（1922、同 前）、名古屋市庁舎（1930)、朝鮮貯蓄銀行本店（1932)のコンペで1等になっただけでなく、そ れ以外のコンペで3等や選外佳作に4回当選している。その平林のコンペ関係資料が本会 建築博物館に保管されており（未公開）、①応募要項などの配布文書、②応募図面や設計説 明書など、③コンペについて1931年に平林が東工大で行った講演のメモ「懸賞設計に就 いての雑感」、④1等当選時に知人から送られた祝辞からなる。