腰痛とストレス——知的オフィスにおける環境と労災の関係

摘要

「腰痛」は、自覚症状のある痛みで常に1位、2位に挙がり、 有症率では成人の各年代で約3割が苦しんでいて、8割の 人が生涯のうちに経験する。さらに発症したうち半数近くは 慢性化するとも言われる。平成28(2016)年の疾病発生人 数を業種別に見ると、図1のとおり全体の65%が腰痛で、 介護など保健衛生業で多いことが知られている。