関西から考える建築の未来

摘要

近畿支部は、本年度創立70周年を迎えます。当支部は、昭和22 (1947)年11月29日に創立されて以来、会員数では4,800名を超える 規模となるとともに、支部会員各位の自発的で強力な活動に支えられ て、近畿圏において学会支部として大きな役割を果たして参りました。70周年の節目にあたり、今日、大量生産•大量消費を基調とした 工業社会が限界に直面し、生活の質の高さの実現を目指して、環境 との共生や人間相互の絆を大切にする知識社会を構築することが求め られています。関西には、豊かな歴史•文化の蓄積があり、今なお濃 密な生命活動やコミュニティが残存しており、ここを舞台として展開さ れてきた建築に関わる理論と実践からは、21世紀の未来世界を拓く幾 多の知見が得られるに違いありません。そこで、近畿支部創立70周 年記念事業を推進していくにあたって、「関西から考える建築の未来」 という統一テーマを設定し、募金活動の推進、記念式典や記念シンポ ジゥムの開催、記念誌の刊行等を行い、関西から世界に情報を発信 したいと考えています。多くの皆様に共感をもっていただき、共に建築 の未来を探っていきたいと思います。全国の会員各位の記念行事•事業への積極的なご参加と支部活動 に対する厚いご支援とをお願い致します。