3D都市データが生み出すベネフィット--「3dcel」のチャレンジ

摘要

1.2017年に発表された、ライゾマテイクスと『WIRED』日本版、経済産業省が協働して手がけられた「3D City Experience Lab(3dcel)」のプロジェクトからご紹介ください。齋藤当初考えていたことからお話しします。これまでインターネットサービスをつくったり、ウェブ開発などにかかわってきたなかでの常識は、API (Application Programming Interface)を整理•公開して利用してもらうことが普及させるひとつの条件だということです。Twitterがこれだけ浸透したのもAPIを揃えて出していたことが大きいと思います。僕は建築学科の出身なのですが、そうしたインターネットの世界から見てみると、建築や都市の情報はほとんど公開や共有がなされていないことが不思議でした。ただ、「3dcel」では幾つかの企業や民間、国·行政の事例も紹介していますが、いろいろ調べたり、会議や講演に呼ばれて話をしたり聞いているなかで、日本の建設業界に対してストレートにBIM • CIMデータを共有しましょうと言っても、なかなか状況は変わらないことがわかってきました。