棚田をイメージした内部空間地域交流の拠点として評価京都市の設計事務所がJCDデザインアワード金賞受賞

摘要

うねった形状の白いボリュームが、室内で段状に積み上がっている.腰より高い位置にある分厚い壁の上を歩かなければ奥へは進めない.ところどころに階段も付いており、深くて大きな穴も穿たれている－.　こう書きだしても、どのような建物なのかは見当もつかないのではないか.京都市の設計事務所GENETOが設計した「TANADAピースギャラリー」（京都府京田辺市）は、かくも大胆な内観を持っている.建築主は学校教員だった夫婦.ゆかりのある作家や障がい者が作品を発表したり、近隣の子どもたちが遊べる場にしたいと依頼した.