第9回　消費科学講座報告

摘要

近年，わが国のアパレル産業界では，海外生産のウエイトが高く，現地で品質管理が徹底できないため，多くのアパレルメーカーは製品検査や検針に多くのコストと時間をかけているが，その詳細は関係者でも案外知られていないのが現状だ．また，そのチェック内容や検査基準は品種・メーカー別などで異なり複雑化している．こうした状況を踏まえ，当会では，もう一度基本に戻って海外アパレル商品の品質・品位を維持できるよう「製品検査」に焦点を当てた基礎講座を企画した．両会場合わせて63名の参加を頂き，参加者からは講座の続編や上級編を望む声も上がるなど，好評であった．