室内模型実験による斜面崩壊土砂の堆積形状と到達域に関する研究

摘要

本研究では，崩壊土砂・岩屑の到達域の予測モデルを考える上で大切な崩壊物の堆積形状について，砂rn試料を用いた室内模型実験を実施して観察を行った．実験では，傾斜した板上を流下する砂が下部平面にrn到達したときに形成する堆積物の形状に注目した．そして，砂の堆積形状，到達域と斜面勾配などとの関rn係について整理した．その結果，流下体積と同体積の立方体の一辺長を基準とする長さとして選び，堆積rn域などの平面的広がりを整理すれば，実験結果がよく整理できた．また，斜面を流下する砂を質点の運動rnとして計算した．その結果，先行する流下物が形成した斜面上を後続の流下物が通過すると仮定したモデrnルでは，砂の体積が大きいほどその到達距離が大きくなるという実験結果に対応した計算結果が得られた．