2015年ネパール•ゴルカ地震による地盤亀裂の発生原因に関する考察と対策工の提案

摘要

ユーラシア大陸南部に位置し，ヒマラヤ山脈を擁するネパールでは，数十年周期でMw7程度のプレート境界型巨大地震が発生している.2015年4月25日に発生したゴルカ(Golkha)地震では，首都力トマンズ(Kathmandu)において液状化や地盤亀裂が発生し，住宅や社会基盤施設に被害をもたらした.本研究ではこの内，カウサルター(Kausalter)近郊で発生した幹線道路の谷埋め盛土とその周辺地盤で発生した亀裂を対象として，発生原因に関する考察と対策工の提案を行った.