Mg基LPSO合金に働く強化機構

摘要

近年,Mg_(97)Zn_1Y_2(at%組成をはじめとする一部の Mg-Y-Zn合金において，ある離の延性を赚しつ つ高強度を示すという著しく優れた力学特性が兖現 することが見出され大変注目を集めているM).それ ら合金中には，おおよそMfeZnYに近い組成を有す る長周期規則相(long-period stacking ordered phase: LPSO相）が存在することから，本合金の優れた力 学特性発現に対しLPSO相が果たす役割が注目さ れている.我々はMg基LPSO相の一方向性凝固(DS) 耕目結晶を條レ降舰力，塑性挙動の赌依存 性等について明らかにすることで，LPSO相の塑性 変开繩構を解明レこの結果をもとにMg/LPSO複 相合金の強化機構について考察を進めている).ま たさらに実用的観点からは，近年このLPSO相の強 化相としての活用という構想を更に発展させ，より LPSO相の体積率を増大させた，いわゆるLPSO基合金についても検討が進められている.本合金に ついて，これまでに押出加工による劇的な強度上昇 等がこれまでに報告されているが，その強化機構は 未だ十分に明らかになっていない.そこで本研究ではLPSO相を主相とするMgsZn_4Y_7合金に着目し微細組織，集合組織の角晰を行うと共に，力学試験等 との相関を明らかにすることで，押出加工によりも たらされる合金組成挙動の支配因子変化，LPSO合 金において押出加工により誘起される強化機構につ いて考察した結果を報告する.