上部構造物の低次振動に対する簡易的な解析法の開発

摘要

船舶の上部構造物における振動対策は，船員の居住環rn境や精密機器への損傷，部材の金属疲労等を考慮する際rnには重要な課題といえる．また，騒音については，2012rn年に船内騒音コードの改正及び同コードを義務化する海rn上人名安全条約（SOLAS 条約）の改正が採択され，船内rn居住区における騒音規制の対応が焦眉の課題となっていrnる．そこで，騒音対策の一つとしてエンジンケーシングrnと居住区を分離する方法が考えられるが，上部構造物のrn固有振動数を下げる方向に作用する場合があり，振動レrnベルの増加が懸念される．このように，対策法の騒音とrn振動両方への影響を設計段階で考慮する必要がある．