蝶を模した羽ばたき翼{胴体モデルの羽ばたき飛翔における翼弦方向の翼の柔軟性の影響：埋め込み境界{格子ボルツマン法による数値計算

摘要

蝶や蝿といった昆虫の羽ばたき飛翔は，生物学においrnてだけでなく，航空力学においても興味深い問題である．rn近年では，羽ばたき飛翔は，垂直離着陸や空中停止飛行rn（ホバリング）が可能であり，急旋回や急発進，急停止rn等の運動特性に優れているという点から，超小型飛翔体rn（Micro Air Vehicle，MAV）の推進機構の一つとして注rn目されている．実際に最近では，蝿の羽ばたき運動を利rn用したMAV(1) や，クラゲの動きを参考にして羽ばたくrnMAV(2) などの自由飛翔に成功する例が報告されており，rn羽ばたき飛翔のMAV への応用が盛んになってきている．rnこのような工学的応用が，昆虫の羽ばたき運動を研究すrnる大きな動機付けの一つとなっている．