2次元ARMAモデルによる立体振動モード同定理論の構築

摘要

従来の ARMA モデルによる振動モード同定法に基づき、Yule-Walker方程式に2方向応答時系列の自己相関関数と相互相関関数を用いることで ARMA モデルによる立体振動モード同定法を構築した。実建物への適用性を検証し、2 方向の応答記録を同時に使用することで、一方のモード減衰が小さく、応答振幅が常に大きい場合でも2つの並進モードを明確に分離して同定することができた。また、振動角の算出方法を比較し、計算方法の違いによる解の精度の違いを検討した。今後は本手法を用いた振動角の経時変化について検討していく予定である。