大スパン鋼構造建築物の対雪設計法に関する解析的研究

摘要

雪荷重に対する置屋根構造と山形ラーメン構造の最大耐力後の崩壊挙動を示した．単純梁構造について，梁中央部が横座屈することにより耐力低下が生じることを確認した．なお，横補剛間隔の規定4)では靭性のある崩壊挙動を示せない部材断面が存在することを確認した．トラス梁構造では，上弦材が曲げ座屈した後，急激な耐力低下が見られ，かなり余裕がある強度型の断面設計をすることで靭性のある挙動を示すことを確認できた．張弦梁構造について，耐力比α_s を1.0 未満にすることで，単純梁構造よりも靭性のある崩壊挙動を示すことが確認できた．