幼児同乗自転車の交通事故に関する研究（第1報）－交通事故統計からみた特徴

摘要

日本における高齢者の比率は年々増加傾向にあり，日本の全人口に占める65歳以上の割合は平成25年には25.1％となり，4人に1人が65歳以上となった．一方で，今後も年々増加していくと予想される高齢者を支えていく世代となる子供は液少傾向にあり，14歳以下の子供の割合は平成25年には12.9％で過去最低となった．このように少子化が進む中，14歳以下の子供の死亡原因として大きなものは不慮の事故によるもので，その中でも交通事故の占める割合は大きいものとなっている．そのため，少子化が進む日本において，未来を担う子供を守っていく方法の一つとして子供に関わる交通事故の削減·被害の軽減が求められている．