DC/DCコンバータのターンオン·ターンオフに着目したノイズ源等価回路モデルのパラメータ同定と伝導妨害波測定の評価

摘要

DC/DCコンバータをはじめとするスィツチングを伴う電力変換回路において，スィツチングのターンオン·ターンオフのタイミングが一定ではなく揺らぐ場合，この揺らぎ，すなわち，ジッタの影響を考慮せずに伝導妨害波の評価を行うと，高周波成分が平均化され実際よりも低く検出される.リップルノイズ，スイッチングのターンオン·ターンオフ時に発生するスパイクノイズの3つのノィズそれぞれに対してノイズ源等価回路モデルを適用し，ジッタの影響を考慮して，伝導妨害波の評価を行ったところ，それぞれのノイズにおいて誤差3dB以内の予測精度を得ることができた.結果として，対象としているDC/DCコンバータでは，ジッタの影響で従来手法では150MHz付近において約20dB低く検出されていることが分かった.