法令報告に至らなかった事故トラブル事例阪大RCNP2019-2020

摘要

RI規制法では、使用者が自主的に安全文化を醸成するような活動を行うように求めるようになった。ハインリヒの法則では1つの重大事故の影には数千の潜在的なトラブルがあるとされており、小さな事故トラブルの情報を共有することは有効で簡単な安全文化醸成活動である。事故トラブル事例を施設内で共有することは当然であるが、より安全文化を深めるためには他施設のトラブル事例を共有することも必要である。一般的に他施設のトラブル事例を知ることができるのはすでに法令報告対象になつてしまったものだけで、それに至らなかった物はなかなか知るすべがない。今後、そのような情報交換がしやすくなるように、2017年の大分大会、2018年の名古屋大会に引き続き、最近の阪大RCNPでの事故トラブル事例を紹介する。