屋外作業管理を目的とする眼電位および頭部加速度˙角速度を用いた歩行中の眼球運動検出

摘要

近年，日本の高齢化率は年々上昇している.特に，建設業における高年齢労働者(55歳以上)は，全産業と比較して高い割合を占める[1].また，40代後半から，男女ともに著しく体力水準が低下する傾向が認められる[2].したがって，高年齢労働者の割合が高い建設現場等において，作業従事者の作業負荷を軽減し，安全管理を行うことは必要不可欠である.作業負荷の軽減および安全管理を実現するためには，情報通信技術や各種センシング技術により得られた生体情報を用い，作業従事者の体調状況や集中状態を管理することが有効であると考える.