産業プラント向け配管断熱下外面腐食検査用自走ロボットシステム開発

摘要

高度経済成長期に整備された産業インフラは、築40年を経過し適切な維持管理が重要である。中でもFig.1に示す管理対象が膨大かつ多くが高所となる配管の断熱下外面腐食(CUI)は、その健全性を効率的に検査し対策をとることが喫緊の課題である。産業インフラ界では築20年を経過した頃からCUIが起こりやすい配管の分岐部や曲り部等の部分検査を開始した。築40年を経過した現在、全長の約90%を占める水平直管が対象に加わる事により足場仮設、断熱解体等の付帯費用が膨大となり、付帯工事ミニマムの検査技術ニーズが急激に高まった。