スマートサウンドデザインによるリアリティの演出

摘要

リアリティを演出するスマートサウンドデザインは，必ずしも現実の音に近似させることが目標ではなく，目的や状況により変化させることが重要である。また，音を変えることで感覚形成がなされるので，感性価値や環境価値を高める有効な手段となる。一方，リアリティの演出は，聴覚のみでなく視覚や触覚など複合刺激を考慮することが重要である。今後は，主観評価や客観評価に基づき人の状態検知を適切に行い，それに応じたスマートサウンドデザインとすることで，リアリティの多様な演出が期待される。