通信機械室の運用改善化の取り組み(2)

摘要

通信トラヒックの増加傾向は今後も続くと予想されてお り[1]，ICT 装置は技術革新により高密度化?高発熱化が進 hでいる．一方，地球環境問題は益々深刻さを増し，環境 保全への対策は企業として必要不可欠である．そこで，将 来にわたり運用される通信機械室の姿として，グリーンな 通信機械室を提案する．データセンタのグリーンを評価す る指標は，従来PUE 等電力のみを考慮したものが多い． しかし，グリーンへの対策は省電力だけではなく，例えば ICT 装置やケーブル等に対し，省資源であることを考慮す る必要がある．さらに，作業性?施工性を考慮し，稼働削 減による人の移動削減や運用効率向上による省電力?省エ ネルギー化も考慮する必要がある．また，当然のことなが らICT 装置は適切な環境で稼働する必要がある．これらを 総合し，本研究では，省電力?省資源を目指したグリーン な通信機械室を実現することを目的とし，グリーンを評価 する指標を確立することを目指す．