壁面モデルLES を境界非適合格子に展開する1 つのアイディア

摘要

数値流体力学は，計算手法の発展や計算資源の増加に よって，航空機開発に必要なツールとなっている．乱流 モデルの進歩により，流れがほぼ定常状態となる航空機 の巡航状態に関しては，レイノルズ平均ナビエストーク ス方程式(RANS) を用いることで信頼性の高い結果が得 られている．しかし，非定常な現象が支配的となる巡航 時以外の流れ場予測はRANS 解析では難しい．したがっ て，非定常現象解析の信頼性をより高め，CFD 解析の 適用性を拡大することが重要となっている[1]．非定常現 象解析には，エネルギーの高い渦構造の運動は計算格子 で解像し，それ以下の大きさの渦の運動はモデル化する large-eddy simulation (LES) 解析が，現象解析の忠実性 と計算コストの観点から望ましい．